5.30 えびす・だいこく100km島根県美保関~出雲大社までの100kmマラソン。日本海を望む美しい海岸線をゆっくりと堪能してきました。 時間13時間08分28秒 (制限時間14時間) 調子はイマイチでしたが、なんとか完走出来ました。 土曜は演奏の仕事が午後11時30分に終わり急いで片付けを行ない 車に乗ったのは午前0時前。何用があるかわからないので 念のために家に帰らないでもいいようにウエア一式乗せて来ましたが、 夏場の日中、車に楽器を積んで置くのは非常によくないのでのです。 サックスの穴閉じは牛皮だし、フルートは魚皮ですから・・・ 予定どうりに終わったから一旦家に帰る。家に着いて楽器を下ろし 下半身のランタイツを履いていざ出発。島根県松江市役所から 美保関神社に臨時送迎バスが出るのが3時30分。 家を出て高速に乗ったのが0時40分。3時間弱あるので間に合いそう。 途中コンビニにより松江市役所に着いたのが2時50分。余裕でした。 大型バス3台が到着したので先頭車両に乗り込む。約1時間で 美保関のスタート会場に到着して受付を済ましてウンコ。もう空は明るい。 会場にはどんどんランナーが集まって来てテンションが上って来る。 お天気はやや肌寒いぐらいで最高。日中の天気予報の曇りと最高。 足の故障もありますが気持ち的には11時間ぐらいでゴールしたいと 思っていました。あまい。 5時20分開会式 会長の挨拶、第1回大会は14名のランナーだったらしいが今年は 過去最高で 個人334 リレーチーム270組と説明される。 やはりウルトラマラソンもブームになっているのだと感心する。 5時30分開会式スタート。 平坦な海岸線をゆっくり西に向かって走る。先頭も見えているし気持ちいい。 加茂郷マラソンで加古川のきむこ王子と一緒に来られていたランナー○津さん と話をしながら並走する。7kmあたりから半島横断の峠超えをする。 緩やかな下りを進んで行くと日本海側の海岸線に突き当たり海沿いに 西へ進む。当然とは思っていたが、半島の未開の海岸線に平坦な道路 は無く、やはり常に登るか下るの連続でした。 23km地点 笠浦漁港エイドに到着。お食事エイドです。なんとスイカがありました。 「おいしい」5切れ位食べましたか。マラソンのスイカって本当に美味しい。 おにぎり、焼きイカもおいしい。食べれるのは調子がいい証拠ですが・・・ 34km地点 島根県に在住の身内が応援に来てくれていた。携帯で動画を取って くれてた。100kmというアホさ加減に感動もしてくれてた。 とにかく延々アップダウンを繰り返すが、日本海のとても美しいこと。 リレー組が軽快な足音を立てて抜いていく。リレーは何処でタスキを 渡そうが自由なので路側の空き地にはいたるところに選手がスタンバイ している。とても楽しそうだ。 左足外側裏の筋が痛くなってきて着地のたびに痛みが増してきた。 その昔には痛いことがあったが、最近は全く問題の無いところが 痛いのだ。これは不安がよぎる痛さだ。時々止まってストレッチを行う。 3秒ほど伸ばしきって走るとどうにか走れる。しかし下りは痛くて全く スピードが出せず、右足で踏ん張りながら走ることに。 いけないパターンだ。片足をかばう走り方をやっていると反対側の足が オーバーワークになり完全に疲れてしまうのだ。痛み止めを飲むか否か 迷ったが、まだフルの距離も走って無いうちから飲んでいたのでは いけないと思いせめて50km走ってからと我慢する。だんだんとストレッチ 頻度が多くなる。500mぐらいで痛くなる。エイドでは飲み水を足に掛けて 丹念に冷やす。 50kmエイド たまらず痛み止めを飲む。今回はロキソニンを2錠しか持って来なかった。 不安が残る。ここまで痛みがあるリタイヤの可能性もあり楽しむどころ ではなくなってきた。鹿島町は開けた港町で平坦な道が続いた。 もうすぐ手荷物エイドに到着すると思うと少し気分が楽になった。 55km鹿島手荷物エイド ここには手荷物をいったん下ろしてくれるから着替え、スペシャルドリンク など自分の荷物から補給出来る。ゼリーエナジー、黄な粉、他を補給。 今回はある秘策のお蔭かこれまでのエイドではたくさん食べれたので 珍しく満腹な感じでウンコする。 約10分、少し多めに休んだので気分は爽快になり再び出発。1kmほど 走るともう無いと思っていた峠が出現それも大きい。ここまで来ると 人も相当バラけてくるので前後にランナーのいない場合も出てくる。 リレーチームもすでに遅いチーム以外は走っていないのだ。 一山超えてホッとしているとまた上り坂に出くわした。走って上る元気は 無いので歩いていると同じペースで登っている人が横にいたので 退屈なので話し掛けてみる。ウルトラのいいところはこういうところだと思う。 「今日は暑くならなくて良かったですね。」 「あー、どうも、そうですね。朝はTシャツじゃ寒かったです」 「何回目ですか?」「100キロは初めてですが、リレーは何回も経験してます」 「この先コースはどうなりますか?」「これが最後の登りになります。」 ・・・話は続く 「今日は足が痛くてまともに走れなくて困ってます」「痛み止め上げましょうか?」 「いえ、もう1個あるから大丈夫だと思います。」・・・ 峠を下りだすとさらに痛みが増して来た。しまったさっきの人に痛み止め 貰っておきゃよかった。これは最後まで持たない。 その人ははるか先を見え隠れしているがやっとエイドで追いついた。 「すみません。痛み止めですが、1錠だけ分けて貰えませんか?」 「いいですよ。」と2錠の内の1錠を貰った。結果的にこの1錠が完走させて くれたのかも知れません。ありがとう島根の人。 73km 一畑電車 津ノ森駅エイド 遂に一畑電車までたどり着いた。「シジミの味噌汁あるよ~」とエイドの人 試しに飲んでみた。「うめー」本当に美味しい。おかわりしてしまった。 ここから出雲大社まではほぼ平坦な道のりでした。ただ、かんかん照りに なり西日が体温をかなり上げてくれる。 ヨチヨチと痛い足をかばいながら走るのですが、300mぐらい毎にに ストレッチを行わないと走れないようになっていました。 前後にランナーは居るのですが、走り続ける人は少なく、走り、歩きを 繰り返すので抜きつ抜かれつの状態になる。 結局痛みに耐えかねて痛み止めは計3錠も飲んでしまった。 90km地点 出雲市に入り町並みはにぎやかになる。夕方の交通ラッシュになる。 何事?みたいな目つきで信号で止まっている車の中からみている人や、 窓を開けて応援してくれる人や様々ですが、やっぱりイカレた人たちに 見えたでしょうね。ここからの10kmは本当に遠くに感じました。 95km地点 最後のエイド 完走は確信したのですが、時間的に13時間も切れないので歩きを 増やしていった。歩道のサクに捕まりストレッチをしていると民家の 中から「ぶどうたべる~?」っておばさんの声がしてきた。 おばさんが道に出てきて小粒の種無しぶどうを一房手渡してくれた。 「皮はペッと吐いてたべなさいね!もう少しだから頑張りね」 とても嬉しかったので「ありがとう」と何回も振り返って御礼をいった。 なんか元気が出て痛みも和らいで走れ出すものです。 99km 主催者の岡さんが出迎えてくれてランナーひとりづつに声を掛けて おられた「完走おめでとうございます。あの坂を上って左にいったら ゴールです。来年もお待ちしてますよ。」・・・これも嬉しかった。 ゴール 出雲大社前の通りにゴールはあった。これまたスピーカーから ゴール歓迎のアナウンサーのメッセージが聞こえてくる。 「ゼッケンナンバー○○○さん、お帰りなさい。よくぞ100キロもの 距離を完走されましたね。すばらしい偉業を達せられましたね。」 ゴールには大勢の人がおられ惜しみのない拍手の中ゴールテープ を切れました。時間はともかく嬉しいものです。例によって「あなたの 街のアッキーさわやかガッツポーズ!」成功。 スタッフの皆様、一般ボランティアの皆さん。お世話になりました。 また、実況報告に付き合って頂いた皆様に応援コメント頂き、誠に ありがとうございました。 この日は岡山でビッグバンドのリハがあるので行くつもりでしたが 予定より2時間も遅れ間に合わないためお休みのメールを打つ。 ゴール手前の旅館のお風呂がセットされていたので入浴。 ゴールしたその足で出雲大社にお参りするはずでしたが、すでに 夕刻であり神様も店じまいをしてましたので婚活は断念。 おまけに蕎麦やは全部営業を終えていたのでこれも断念。 一畑電車の発車時刻まで時間があったのでビールを1缶。 電車に揺られうつらうつら、松江まで外は暗いの何も見えず。 さて、ここからが大変。車に乗って高速を飛ばすのですが、前日から 寝ていないので強烈な睡魔に襲われて危ない危ない。 パーキングエリア毎に仮眠を行うがそんなものでは足らない。 結局2時間で帰れるところを3時間掛けて家に無事到着。 これは命がけの行為です。次は電車移動か泊まりですね。 今回の学習 左足をかばって走ったため右足のもも肉にかなりの筋肉痛が あります。テーピングなどの技術を憶えないといけませんね。 毎回後半のゲロ噴射で食べれないレースを経験していますが 今回のウルトラでは一回も吐くことなくまた、胃薬のお世話にも なりませんでした。それは児島にお住まいのウルトラ超人ケロロさん から教えて頂いた秘策による賜物でした。 それは富山のクスリ問屋が300年もの歳月を掛け作り出した 幻の秘薬「お○○まんきんたん」です。誰にも教えることは出来ません。 但し、ウルトラに出場してゲロに泣いた人にはこっそり教えましょう。 これはわたしの今後のウルトラマラソンに大きな成果をもたらすと 思います。師匠ありがとうございました。感激のあまり「ぼっけー」と 岡山弁で叫んでしまいました。おっといけない比較級を忘れてました 「でーれーぼっけー」です。 |